「タピスリーへの愛に基づいて絵を描いてきた私が、自分の絵に忠実なタピスリーを制作することは、比較的容易であり、とても魅力的な作業であったことを、もはやご理解いただけるだろう」と、1970年にGalerie Verrière（ヴェリエール画廊）で開催された展覧会のカタログでシャルル・ラピックは語っています。彼が下絵を制作し始めたのはわずか9年前の1961年からで（50点以上）、織物のタピスリー向けだけでなく[オービュッソンのみならず、モビリエ・ナショナル（フランス国有動産管理局）のために、時にはタピスリー作家ピエール・ボードゥアンの協力を得て制作]、刺繍のタピスリーに向けた作品もありました。これらの下絵には、原色で構成されたラピックの非常に大胆な色使いが反映されています。また、本作品の場合、強烈なピンク色をベースとして、前景の演奏会と後景の狩猟の場面とにストーリーが分散されています。